【逃げの覚醒】メイショウタバルが宝塚記念で本命に推せる5つの理由

2025年6月15日（日）、阪神競馬場で行われる上半期の総決算「宝塚記念（GⅠ・芝2200m）」。

ファン投票1位の常連や、GⅠホースたちが集う中で、ひときわ注目を集めているのが――
快速逃げ馬・メイショウタバル（牡4・石橋守厩舎）です。

昨年の皐月賞では派手に暴走してしまった印象もありますが、ドバイ遠征を経て別馬のように成長。
「本命視していいのか？」と迷っている人も多いと思いますが、結論から言えば――
条件が揃った今回は、勝ち切りまで期待していい存在です。

この記事では、その根拠となる5つの理由を分かりやすく解説していきます。

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① 阪神内回り2200m＝逃げ馬に絶好の舞台

宝塚記念が行われる阪神芝2200m（内回り）は、コーナー4つを器用に立ち回れる馬が有利なコース。

メイショウタバルは、その阪神で2戦2勝。
特に2024年の毎日杯では、逃げて後続を完封。

小回り・先行有利・馬場が荒れやすい6月――
まさに、メイショウタバルのための舞台と言っても過言ではありません。

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② 武豊×逃げ戦術＝GⅠでも勝ち切れる方程式

鞍上は、ドバイターフに続いて名手・武豊騎手。
「逃げる武豊は怖い」と言われる所以は、数々の実績が証明しています。

たとえば、

• 2016年 ジャパンカップ（キタサンブラック）
  　→完璧な逃げ切り
• 2023年 大阪杯（ジャックドール）
  　→息を入れるポイントを絶妙に配し、1番人気を完封
• 2019年 フェブラリーS（インティ）
  　→ハイペースを自ら作って押し切る技あり勝ち

どれも共通しているのは、「絶妙なペースコントロール」。

今回もタバルに跨るのは2戦目。
すでに特徴を把握しており、逃げるか控えるかも含めて、武豊なりの“勝ち方”を思い描いているはずです。

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③ ドバイでの経験が成長を後押し

今年3月のドバイターフ（GⅠ）は、初の海外遠征ながら堂々の5着。
強豪ひしめく中、果敢にハナを奪って見せ場を作った走りは、間違いなく今後の財産になりました。

しかもこのレース後、石橋調教師は「馬が環境の変化に動じず、落ち着いていた」と語っています。

帰国後の調教でも、以前より折り合いがつくようになり、
1週前追い切りではCW6F82.2秒－ラスト1F10.7秒という自己最速の鋭い脚を披露。

かつては“暴走タイプ”と見られていたこの馬が、今は折り合って末脚を伸ばせるまでに進化しているんです。

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④ 道悪も大丈夫！梅雨の阪神で信頼できる1頭

梅雨時期の宝塚記念は、道悪（稍重～重）になる可能性も高め。

ここで活きるのが、父ゴールドシップ譲りのタフさです。

実際に過去のレースでも、重馬場で好走歴があり、調教師も「道悪は気にしていない」と太鼓判。

雨が降れば先行勢に有利になるケースも多く、
“力の要る馬場＋内回り＝逃げ馬に有利”の法則が、今年もハマるかもしれません。

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⑤ 折り合いも成長、控えても戦える柔軟さ

逃げ馬＝一本調子というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、
タバルは今、控えても競馬ができるタイプへと変わりつつあります。

実際に、2週前の追い切りではオープン馬の後ろにつけて調教。
陣営も「番手でも落ち着いて走れている」と高評価。

もちろん理想は逃げての展開ですが、仮に同型に絡まれたとしても、今のタバルなら“番手抜け出し”という選択肢も取れます。

つまり、展開に左右されにくい自在性を手に入れた今、以前よりはるかに“本命にしやすい存在”になったというわけです。

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【まとめ】本命視の根拠は「成長」と「ユタカの手綱」

ここまで読んでくださった方なら、タバルの変化に気づいたと思います。

かつては気性面が不安定で、過剰な逃げで潰れることもありました。
ですが、ドバイでの好走や、折り合い重視の調教、レジェンド・武豊との再コンビなど、すべてが“勝ち”の方にかみ合ってきています。

そして宝塚記念という舞台は、まさにそういう“流れに乗った馬”が激走するレース。

2008年エイシンデピュティ以来、17年ぶりの「逃げ切り勝ち」を目撃するのは、今年かもしれません。

最後に、石橋調教師の言葉を引用して締めましょう。

「昨秋に比べても馬体に幅が出て気性面も成長。舞台は問わないタイプで逃げにもこだわらない。道悪も結果を出しているので気にしていない」

このコメントには、自信と成長への確かな手応えが込められています。
迷っているなら、今年の宝塚記念は――メイショウタバル本命、アリです。