2025年7月、自民党の石破茂首相が参院選での敗北を受けて「退陣圧力」にさらされる中、「#石破辞めるな」というハッシュタグがSNSで急拡散。
さらには実際に都内で“石破支持デモ”まで開催され、大手メディアでも報道される事態となりました。
ただ、その参加者や発言内容、さらに報道の取り上げ方をめぐって、ネット上では賛否両論が巻き起こっています。
デモの参加者の声が物議…「ファシズムへの防波堤」「参政党が不安」
デモに参加した人々の声には、次のような意見がありました。
「参政党が今回議席を増やして躍進した。それが余計に心配だ。排外主義・差別が進んでしまうのではないか。その防波堤になってくれるのは石破さんではないか」
「石破さんは“言葉が通じる総理”“話が通じる総理”だと思う。だからここに来た」
このような発言から読み取れるのは、石破氏の継続的な首相在任を「より左派寄りの価値観を持つ政権への防波堤」として期待しているという点です。
他にも、
「石破さんにファシズムへの防波堤になってもらいたい」
「石破さんは完璧じゃないが、まだ話ができる相手」
「高市さんや参政党が前に出てくると、日本の民主主義が危うい」
といった声が聞かれました。

しかし「デモに参加するなら選挙で応援すべきでは?」というツッコミも
デモ参加者の多くは、「石破辞めるな」と主張していますが、そもそも選挙で自民党を応援したのでしょうか?
選挙は、政党が自らの政策やリーダーを掲げて戦う場です。その中で自民党が議席を減らし、政権への信任が揺らいだわけです。それにもかかわらず、「選挙では別の党に入れたけど、石破さんは辞めるな」というのは、ちょっと違和感があります。
政治学者の中北浩爾氏はこう指摘しています:
「もし本気で石破政権を守りたいなら、立憲民主党や共産党に対して『石破氏に投票しろ』と訴えるべきでは?でもそれはしない。どうにも理解できない行動だ」
まさに的を射た意見です。
選挙結果に対する“都合の良い民主主義”が浮き彫りに
そもそも、今回の参院選は「政権の信任を問う選挙」でした。与党の敗北は、国民が「いまの政権にはNO」と言った結果です。にもかかわらず、「選挙結果は無視して石破続投を」と叫ぶのは、少しズレているように見えます。
拓殖大学の佐藤丙午教授もこう述べています:
「議院内閣制における選挙の意義は、議会多数派が行政権を担うことにある。“選挙結果を無視して首相だけ続投”というのは、制度への誤解がある」
このように、デモ参加者の一部が「選挙に勝った党は気に入らないけど、石破は続けて」という姿勢を取ることに、違和感を覚える声が多数上がっています。
たった200人のデモをなぜここまで大々的に報道?
ネット上では「参加者は200人ほどだったのに、メディアはまるで大規模デモのように報道している」と疑問の声が相次ぎました。
一方で、同時期に行われた「財務省解体デモ」には1000人以上が参加していたにもかかわらず、ほとんど報じられなかったという現実があります。
SNSではこのような声も。
- 「財務省デモはスルーして、200人の石破デモだけ取り上げるってどういうこと?」
- 「左派に都合のいいニュースだけ流すのが日本のメディアなんだな」
- 「社民党に応援される自民党首相って、前代未聞では?」
こうした意見から見えるのは、「報道の偏り」に対する強い不信感です。
そもそも“誰が”デモを仕掛けたのか?裏にある意図とは?
SNS上では、「参加者の中に“プロ市民”や活動家グループの姿があった」という噂も浮上しています。
- 「このデモ、日本人じゃないっぽい人もいたけど?」
- 「なんでこんなに左派に支持されてるの?」
- 「根回しが良すぎる。何かの仕掛けに見える」
一部のコメントでは、「親中・反高市・反スパイ防止法」など、特定の思想に近い層が動員されていたのでは?という疑念も出ています。
【よくある質問(FAQ)】
Q1. どうして「辞めるな」って言われてるの?
A. 参院選で与党(自民党)が大敗したことで、「石破首相は責任を取って辞任すべきでは?」という声が出始めました。それに反発する形で、「辞めないでほしい」というデモが発生したのです。
Q2. どうして左派や野党支持者が、石破茂を支持しているの?
A. 通常、自民党は保守系で、野党とは対立関係にあります。しかし石破氏は党内でも「穏健派」「対話重視」とされ、右派色の強い高市早苗氏らと距離があるため、リベラル寄りの層から「まだ話が通じる相手」として期待されているようです。
Q3. デモの参加者はどれくらいいたの?報道とのギャップは?
A. 報道では目立つ扱いでしたが、実際の参加者はおよそ200人ほどと言われています。それに対し、ほぼ同時期に行われた「財務省解体デモ」は1000人以上が参加したにもかかわらず、メディアでほとんど報じられませんでした。この点については「報道の偏りでは?」と批判されています。
Q4. 石破さんが辞めると、誰が次の総理になるの?
A. 党内では高市早苗氏や河野太郎氏などが有力候補として名前が挙がっています。特に高市氏は保守色が強く、左派の人々からは「危険視」されている存在です。そのため、「石破辞めるな=次の右派政権を防ぎたい」という意図も含まれているようです。
Q5. 「石破辞めるな」と叫ぶなら、選挙で自民党に入れるべきでは?
A. その通りです。選挙は政権や首相への信任を示す場です。「辞めないでほしい」と思うなら、選挙で応援するのが筋という声もあります。デモだけでは政治は変わりませんし、選挙結果を尊重することも民主主義の基本です。
Q6. このデモって“仕掛けられた”もの?誰が動いてるの?
A. 明確な証拠はありませんが、SNS上では「プロ市民」や「活動家グループ」が関与しているという噂が飛び交っています。過去にも似たような動きがあり、思想的に近い団体が連携して動くケースもあります。中立的な目線で情報を見極めることが大切です。
Q7. なんでマスコミはこのデモだけ大きく取り上げたの?
A. 明確な理由は公表されていませんが、政治的バランスや報道姿勢の偏りが関係していると見られています。特定の立場に都合のいい報道だけが目立つことへの不満がネットでは多数噴出しています。
Q8. もし石破さんが辞任したら、日本の政治はどうなるの?
A. 党内で次の総裁が選ばれ、その人が首相になります。ただし、より右寄りのリーダーが誕生する可能性が高く、政策の方向性も大きく変わるかもしれません。外交・経済・安保など、影響は少なくないでしょう。
まとめ|“石破辞めるな”の声は民主主義と矛盾していないか?
今回のデモで浮き彫りになったのは、表面的には「民主主義を守れ」と言いながら、実際には選挙結果を軽視する動きが存在しているということです。
選挙で政権を変えたいなら、投票することが基本です。選挙に負けたあとに「この人だけは辞めないで」と訴えても、民主主義のルールとはズレています。
さらに、報道の偏りや、誰が参加していたのかという不透明さも問題を大きくしています。
今後、こういったデモが単なるパフォーマンスにならないためにも、私たち自身が「どんな情報を信じるのか」「政治とどう向き合うのか」を真剣に考える必要があるのかもしれません。

「石破辞めるなデモ」は、一見“市民の声”のようでいて、実際には選挙の結果や民主主義のルールを無視した、ちぐはぐな印象を受けました。報道の扱いにも違和感がありますね。
コメント