選挙が近づくと、テレビではさまざまな政党の動きが取り上げられますよね。
中でも注目されたのが、TBSの「報道特集」が放送した“外国人政策特集”。
その内容に、多くの視聴者が「え?これってさすがに偏ってない?」と違和感を抱きました。
SNSでも「これは印象操作では?」という声が続出。
今回は、なぜこの番組が「偏向報道」と呼ばれているのか?
問題点を独自に詳しく検証して、わかりやすくまとめてみました。
🧭 問題①:「日本人ファースト=差別」と決めつけて報道したことの違和感
今回のTBS「報道特集」で最も大きな問題点と言われているのが、
参政党が掲げる「日本人ファースト」というスローガンに対して、
「これは外国人差別をあおる危険な言葉だ」と、かなり偏った解釈をして報道していた点です。
本来「日本人ファースト」という言葉の意味はシンプルです。
「まずは日本人の生活を安定させたい」「自国民をしっかり守る」という、どこの国でもごく自然な考え方。
アメリカのトランプ元大統領も「アメリカ・ファースト」と掲げていましたし、
“自国を優先する”というのは、グローバル社会において決して極端な思想ではありません。
ところが番組では、このスローガンを「外国人を排除する思想」と結びつけ、
差別的な過去の出来事(ヘイトスピーチ、排外主義のデモなど)と並べて紹介。
まるで「参政党=差別をあおる政党」であるかのような印象を与える構成になっていました。
さらに問題なのは、参政党の代表者や関係者への直接取材や反論コメントが一切なかったこと。
当事者の声を取り上げずに、専門家のコメントやスタジオの意見だけで
「これは差別的」と断じてしまうのは、報道として非常にバランスを欠いています。
たとえるなら、誰かの話の一部分だけを都合よく切り取って、
その人がまったく言ってないような意味にすり替えるようなものです。
そんなふうに伝えられたら、どんな人でも誤解されてしまいますよね。
多くの視聴者が「それはちょっと不公平じゃない?」と感じたのは、まさにその部分です。
このように、参政党のスローガンに対して公平な視点がなく、
あらかじめ「悪い」と決めつけて報道していたように見える点が、
「これは偏向報道だ」と大きな批判を集めた理由です。
🎓 問題②:大学生の意見を“社会の声”として演出していた不自然さ
TBS「報道特集」の放送では、番組の冒頭にとある大学ゼミの発表会の様子が紹介されていました。
その内容は、「日本人ファーストという考え方には危うさを感じる」「ショート動画がフル動画より再生されているのが気になる」など、
主に若者の立場からSNSと政治の関係を危惧するものでした。
一見、学生たちが真剣に社会について考えている姿を紹介しているようにも見えますが――
この演出にはいくつかの違和感があります。
▼まず、「大学ゼミの発表」をなぜ“番組の冒頭”に?
番組冒頭は、視聴者にテーマの重要性や社会的背景を伝える“導入”の役割があります。
一般的には、社会的に大きく話題になっている出来事や、誰もが関心を持つニュースを取り上げるのが普通です。
それにもかかわらず、この回では「とある大学の一部ゼミの発表会」がメインの導入に使われていました。
「学生がそう言っていたから日本人ファーストは危険なんだ」と暗に誘導するような構成です。
これが、たとえば複数の大学、あるいは街頭アンケートや広範な調査結果などを基にした内容であればまだしも、
たった一つのゼミ、限られた人数の意見を“社会の傾向”として報じるのは無理があります。
▼さらに、「撮影できたのが偶然とは思えない」演出の整い方
放送されたゼミの中で、学生たちは「日本人ファーストは危険」とはっきり口にしていました。
さらに、YouTubeの拡散力や短尺動画が危険だという論調にもなっていて、
まるでTBSが伝えたい“理想のコメント”がズラリと揃っていた印象です。
しかし、普通の大学の発表会にテレビ局のカメラが偶然入れるでしょうか?
しかも、その場面でまさにテレビ局が言ってほしいような発言がピッタリ出てくる。
この「できすぎた構成」に対しては、「意図的に仕込まれたのでは?」という見方も少なくありません。
▼SNSは“危険”、テレビは“正しい”という一方的な論調
ゼミの指導教授と思われる人物が
「SNSはデマが多い。だからこそテレビや新聞が真実を伝えるべきだ」とコメントしていました。
一見正論のように聞こえますが、
その発言を番組冒頭に配置することで「ネットの情報は信用できない」という印象づけがされています。
つまり「テレビが一番正しい」という前提が、最初からセットになっていたのです。
🎯まとめ:少人数の意見を“社会全体の声”に見せるのは不自然
今回の構成では、特定の大学の限られた学生の意見を“社会の危機感”として演出していました。
しかし、視聴者の多くは「それって本当にみんなの声なの?」と感じたはずです。
テレビはあくまで“中立”の立場から、多様な声を紹介すべき存在。
にもかかわらず、TBS「報道特集」は特定の意見だけを強調し、それを正しい意見のように扱ってしまっていました。
これは、報道として大きなバランスの欠如だと言えるでしょう。
📊 問題③:データの使い方が恣意的すぎる…数字で誤解を生む“印象操作”
報道番組において、数字やグラフといった「データ」は、視聴者に説得力を持たせるための強力なツールです。
でも、その使い方を間違えると「事実をねじ曲げて伝えること」にもなってしまいます。
今回のTBS「報道特集」でもまさにそれが起きていました。
▼「外国人の検挙数が減っている=差別は間違い」という短絡的な論理
番組では、外国人の犯罪検挙数が年々減っているというグラフを示しながら、
「だから“外国人は危険”という考えはデマだ」と結論づけていました。
一見、データに基づいた納得の主張のように思えますが――
実はここに、大きな落とし穴があります。
📌 検挙数=犯罪の数ではない!
“検挙数”とは「警察が事件として扱って、犯人を逮捕または送致した件数」のこと。
つまり、「見つかって捕まった事件」だけがカウントされているんです。
でも、実際に起きた犯罪のすべてが検挙されるとは限りませんよね?
見逃されたり、泣き寝入りで通報されなかったり、そもそも立件が難しかったり…。
そういった“闇に消えた犯罪”は、統計には出てこないのです。
だから、検挙数が減った=犯罪が減った、と言い切るのはとても危険です。
▼ 全体の犯罪減少率と外国人の減少率に“ズレ”
さらに言うと、番組で紹介された数字をよく見るとこんなことがわかります。
- 日本全体の検挙数は、2002年から2023年の間で 約61%減少
- 一方、外国人の検挙数は 約33%の減少
つまり、「全体は大きく減ってるけど、外国人だけはそこまで減っていない」という事実が浮かび上がってきます。
これを逆に言えば、「外国人の割合が相対的に高くなっている」とも捉えられます。
でも番組ではそこに触れず、
「外国人の検挙数が減ったから、外国人は危険じゃない」という都合のいい部分だけを強調していたのです。
▼ データに出ない“軽犯罪”や“強制送還”も多数存在
さらに、最近では外国人による軽微な犯罪(万引き、暴行未遂など)の場合、
いちいち起訴して裁判にかけるのではなく、そのまま国外退去処分になることも少なくありません。
こうしたケースは検挙数にカウントされない場合が多く、
数字の上では「なかったこと」になってしまいます。
つまり、実態がデータに反映されない構造になっているのです。
🧠 「データを使って印象操作」は報道において一番やってはいけないこと
数字は客観的な事実を示すもののはず。
でも、その「使い方」や「見せ方」次第で、まるで真逆の印象を与えることができます。
今回の報道では、
「数字を根拠にしながらも、本当に伝えるべき事実を見せなかった」ことが、
大きな問題点と言えるでしょう。
✅ まとめ:「正しいデータ」でも「伝え方」が不公平なら意味がない
報道が中立であるためには、
数字や専門家の声を“自分たちの都合に合うように”使ってはいけません。
今回のTBS報道特集では、
「外国人=危険という考えはデマだ」と結論づけたいがために、
本来もっと丁寧に解説すべきデータの前提条件をすっ飛ばしてしまっていました。
その結果、視聴者に“都合のよい誤解”を与えてしまったことは、
「公平な報道」とは言えない内容だったといえるでしょう。
💸 問題④:外国人留学生への支援を“かわいそう”に見せた演出の違和感
TBS「報道特集」では、外国人留学生が国から支援を受けている制度「SPRING(スプリング)」を取り上げ、
“生活が大変で苦しんでいる外国人学生”というストーリーで展開していました。
ですが、よく見るとこの構成にも多くの「誘導」が含まれていて、
本当に伝えるべき背景があえて省かれていたように見えます。
▼ スプリング制度とは?
「SPRING」は、文部科学省が運営する大学院生向けの支援制度。
研究活動に専念できるように、年間最大290万円が支給されるという、かなり手厚い内容です。
4年間受け取れば、最大で1,000万円以上になります。
▼ 支給者の内訳を見ると…
番組によれば、2023年度のSPRING受給者はおよそ1万人。
そのうちの内訳は以下の通り:
- 日本人:約6,400人
- 外国人:約4,100人(うち中国人:約2,900人)
つまり、約4割が外国人留学生であり、
それだけ多くの支援が“日本人の税金”から賄われているということになります。
▼ 番組では「外国人が優遇されていない」と主張
番組内では「受給者の6割は日本人だから、外国人が優遇されているわけではない」というコメントが紹介されました。
たしかに割合だけ見れば「日本人の方が多い」と言えるかもしれません。
しかし、視聴者の多くが驚いたのは「4割が外国人」「その大半が中国人」という点です。
これは「多すぎるのでは?」という素朴な疑問につながります。
番組はそうした視点には一切触れず、「外国人はかわいそう」「支援しないと差別」とだけ伝えていました。
▼ 支給されている外国人学生の“生活描写”にも演出の色が
特集では、実際にスプリング制度を受け取っている中国人留学生が登場。
月18万円を受け取りながらも「生活はギリギリです」「研究にお金がかかります」と訴えていました。
しかし、取材映像に映っていた部屋や暮らしぶりは、決して困窮しているようには見えず、
ネット上では「むしろ恵まれてるように見えた」という声も多く見られました。
さらに、「それだけの支援を受けているのに、なぜ“被害者”として描かれているのか?」という疑問も…。
▼ 卒業後は母国に帰国するパターンが多いのに…
そもそも、外国人留学生が日本の大学院で学び、卒業後に日本で就職して社会に貢献するなら、
その支援にも納得がいきます。
でも実際は、多くの学生が卒業後に中国や他国に帰国し、日本で働かないケースも少なくありません。
つまり、日本人の税金で支援しても、日本社会には還元されないのです。
その点について番組ではまったく触れられておらず、
「外国人支援=当然」「支援をやめる動き=差別」といった一方的な印象だけが残る構成でした。
✅ まとめ:「支援しない=差別」という論調への違和感
支援の是非を考えることと、差別かどうかはまったく別の問題です。
「日本で生まれ育った子どもたちが、大学に通えないほど苦しんでいる」一方で、
月18万円を受け取る外国人留学生の支援は手厚いまま――。
そうしたバランスの悪さに目を向けずに、
「外国人の支援を見直そうとする動き=差別」と断じてしまうのは、報道として不公平です。
事実をもとに、視聴者が自分の考えを持てるような“材料”を届けるのが報道の役割。
でもこの特集では、「外国人=かわいそう」「支援は当然」というメッセージだけが強調されていたように見えました。
🎤 問題⑤:山本恵里伽アナの「投票を考え直させる」ような発言は、選挙の公平性を揺るがす
報道特集
— 浜田 聡 NHK党 参議院選挙 全国比例候補者 💉💉💉 YouTubeやブログは毎日発信 (@satoshi_hamada) July 14, 2025
山本恵里伽アナを国会に呼んで、この発言に関する説明を求めたい。#参議院議員選挙2025#NHK党
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山本恵里伽アナ「1票が身近な外国人を脅かすかも。想像力持って投票しなければ」 「報道特集」で訴え – スポニチ Sponichi Annex 芸能 https://t.co/0HdYMyp2Ja
TBS「報道特集」の最後、VTRが終わったあと――
メインキャスターの山本恵里伽(やまもと えりか)氏が、視聴者に向けて次のような主旨のコメントを語りました。
「外国人政策が争点となる中、これまで注目されていなかった強硬な主張が指示を集めている。
でも、SNSで広まる排他的な言葉が、実は身近な友人や同僚の暮らしを脅かすかもしれない。
今こそ、想像力を持って一票を投じるべきだと感じました。」
一見、思いやりのある発言にも思えますが、よく聞くとこの言葉には重大な問題が含まれています。
▼ 「その一票が誰かの生活を壊すかも」=脅しに近い誘導
このコメントは、以下のような“暗黙の前提”を含んでいます:
- 参政党のような政策(日本人ファースト)を支持すると、外国人が苦しむ
- だから、それを支持するのは“想像力のない投票”
- あなたの一票が、誰かの暮らしを壊すかもしれない
これはつまり、「参政党に投票するな」というメッセージを、やわらかく表現したものと受け取られてもおかしくありません。
報道番組のキャスターが、視聴者の投票行動に影響を与えるような言葉を発するのは、
報道の中立性という点で、非常に重大な問題です。
▼ 「報道」と「解説」の線引きが曖昧になっていた
本来、報道番組は事実を伝えるのが役目であり、
意見を述べるのはコメンテーターや識者の役割です。
しかし今回は、番組キャスター本人が、自身の“政治的な想い”を直接視聴者に語るという構成でした。
視聴者からすると、「テレビが一方的に“こう考えなさい”と押しつけてくる」ような印象になりかねません。
この発言が「報道という名の誘導」と受け取られ、
偏向報道・選挙妨害といった批判が集中したのも無理はないでしょう。
▼ 本人の発言でも、放送局の責任になる
また、テレビ局においては、
たとえ個人の発言でも、それが全国放送で流れた以上、番組・放送局の責任が問われます。
政治的にデリケートな時期に、こうした発言を電波に乗せてしまったことは、
選挙の公平性に疑問を持たせる重大なミスと見なされても仕方がありません。
✅ まとめ:報道の最後に“投票の誘導”を匂わせるのはNG
報道番組の役割は、視聴者が正しく判断できる材料を提供することであり、
「どう考えなさい」「こう投票しなさい」と誘導することではありません。
今回のように、放送のラストに“感情を揺さぶる言葉”を置くことで、
特定の政党への支持を妨げたり、逆に反感を煽ったりする演出は、
報道としての信頼を大きく損ないます。
メディアの役割が今一度、問われる放送だったといえるでしょう。
✅ 記事まとめ:これは報道ではなく“誘導”だったのでは?
今回のTBS「報道特集」は、表向きには「外国人政策に関する問題提起」でしたが、
その中身はどう見ても「参政党に対する否定ありき」の構成でした。
- 「日本人ファースト=外国人差別」と一方的に決めつけ
- 大学生や専門家の意見を“正義”のように扱い
- データを都合のよく切り取り
- 留学生支援のバランスには触れず
- 最後にはキャスターが“投票誘導”ととれる発言を行う
これらの積み重ねは、事実に基づいた報道というより、印象操作や選挙への介入と捉えられてもおかしくありません。
メディアが特定の思想に傾いてしまえば、それはもう「報道」ではなく「プロパガンダ」です。
視聴者は、テレビが何を言っているかだけでなく、「何を言っていないか」にも注意を向ける必要があります。

正直、この報道はちょっとひどいなって思いました。
「日本人ファースト=差別」って決めつけるのも強引だし、山本恵里伽アナの最後の発言も“投票するな”って聞こえちゃう。
ニュースってもっと中立じゃなきゃダメでしょ?
視聴者が自分で考えられるように、事実だけを丁寧に伝えるのが報道の役割のはず。
あれじゃ“情報”じゃなくて“誘導”だよなって感じました。
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