甲子園でエースが豪快なホームランを放つ——そんなシーンに胸を熱くした人も多いはずです。
しかし今、その“当たり前”が大きく変わろうとしています。
2026年春の選抜大会から、ついに高校野球にも「DH制(指名打者制)」が導入される見通しとなり、ネット上では「これはアリ?ナシ?」と議論が白熱中。
投手を打席に立たせないことでケガのリスクを減らす一方、「高校野球らしさが失われる」との声も…。
この記事では、高校野球DH制導入のニュース概要、SNSでの反応、よくある疑問、そして賛否をめぐるポイントを独自にわかりやすくまとめています。
高校野球に“DH制”がやってくる!

2025年7月28日、日本高野連が来春の選抜高校野球大会から指名打者(DH)制を導入する方針を固めたことが判明しました。
DH制とは、投手に代わって打撃専任の選手を出場させるルール。
プロ野球のパ・リーグや大学野球ではすでに導入済みで、今回の動きで高校野球にも大きなルール変更の波が訪れようとしています。
背景には、現在検討中の「7回制」導入や選手の負担軽減があります。
- 打撃に特化した選手の出場機会が増える
- 投手が打席に立たず、怪我のリスクが下がる
- “大谷ルール”のように、投手兼主軸バッターをうまく使える
…など、導入によるメリットが注目されています。
高校野球にとっては、公式戦でのDH制採用はこれが初となる見込みです。
SNSやコメント欄の声|「賛成」「反対」「様子見」…リアルな本音が飛び交う
高校野球のDH制導入に対して、ネットではさまざまな立場からの声が寄せられています。
ここでは「賛成派」「反対・懸念派」「どちらでもない中立的意見」に分けて、より具体的な口コミをご紹介します。
✅ 賛成派の声:「時代の流れだし、選手に優しいルールだと思う」
投手の怪我を防げるのが大きいという意見が目立ちます。
「投手が打席に立たずに済むなら、疲労や怪我のリスクも減る。プロでもDH制は当たり前なんだし、高校でも取り入れるのは自然な流れじゃない?」
また、一芸に秀でた選手にチャンスが生まれる点も歓迎されています。
「守備は苦手だけど、打撃はプロ級!みたいな選手が試合に出られるようになるのはいいよね。戦術の幅も広がって、試合が面白くなりそう」
さらに、「大谷ルール(投手が降板してもDHで打線に残れる仕組み)に対応できるのが嬉しい」という声も多く、
「高校だとエースが4番を打つなんてザラ。DHがあれば降板後も打てるから、チームにとっては大きな戦力維持になる」
というコメントも見られました。
❌ 反対・懸念派の声:「伝統や選手の成長機会が奪われるのでは?」
一方で、「高校野球は9人でやるのが美しさ。ルールをいじりすぎて“野球の本質”が失われないか心配」という慎重な意見も。
「DH制が悪いとは言わないけど、なんでもかんでも変えればいいって話じゃないと思う。高校野球は“全員で戦う”というスタイルが魅力の一つなのに…」
特に多かったのが、「プロに進む選手の将来にマイナスになるのでは?」という声です。
「セ・リーグにはDHがない。高校時代にDH制しか経験していないと、プロで打席に立つ準備ができないのでは?って思ってしまう」
また、「強豪校がますます有利になる」と指摘する人も。
「選手層が厚い私学ほど、打撃専用の選手を揃えやすい。公立校や部員が少ない学校にとっては、不利に働くかもしれない」
🤔 中立派・様子見派の声:「運用次第かな…使うかどうかはチームの判断でしょ?」
「導入自体には賛成だけど、使い方に柔軟性があればいい」という意見も一定数あります。
「打てる投手がいるならDH使わなければいいだけ。戦略として選べるなら、それはそれでOKじゃない?」
また、「ソフトボールのDP制度(どのポジションの選手でも代打OK)のようなルールも検討してほしい」というマニアックな提案も。
「DP制度ならより多くの選手に出場チャンスがある。高校野球でも“全員が主役”になれる制度があってもいいと思う」
さらに、「改革するなら、試合時間の短縮よりもピッチクロックや牽制制限を取り入れた方が現実的では?」という冷静な視点も見られました。
コメントから見えてくる共通点
興味深いのは、DH制そのものに否定的な声よりも、「7回制とのセット導入を避けてほしい」という意見がかなり多いことです。
「DH制はいい。でも7回制は反対。野球はやっぱり9回でこそドラマがある」
「7回だと、8番9番打者が1~2回しか打席に立てない。試合が短すぎて見ごたえがないよ」
つまり、DH導入=歓迎、7回制=慎重に議論をというのが、多くの野球ファンや関係者の本音といえそうです。

高校野球にDH制が入るのは時代の流れだと思います。選手のケガ予防や出場機会の拡大は前向き。でも9回制の魅力や野球の本質も大事にしてほしいですね。バランスがカギかなと感じます。
よくある質問Q&A|DH制ってなに?セ・リーグとの違いは?気になる疑問に答えます!
Q1. そもそも「DH制」って何のこと?
A. 「指名打者制(Designated Hitter)」の略で、投手の代わりに“打撃だけ担当する選手”を出すルールのことです。
高校野球ではこれまで、投手も打席に立っていましたよね。でもDH制が導入されると、投手は打たずに守備に専念できるようになります。
たとえば──
- ピッチャーがバッティング苦手でもOK
- 打撃に特化した選手が試合に出やすくなる
といったメリットがあります。
Q2. 高校野球ではすべての試合でDH制になるの?
A. いいえ。使用は「任意(チームの自由)」になる見込みです。
つまり、DHを使うか使わないかは、各チームの戦略次第です。
「ウチのピッチャーはバッティングも自信あるからDHはいらない!」というチームは、これまで通り投手が打席に立つこともできます。
Q3. DH制が導入されたら、9人制の“普通の野球”じゃなくなるの?
A. ルールは変わりますが、野球の本質は変わりません。
たしかに“9人で打って守って”が野球の原点という声もあります。
でも、プロ野球のパ・リーグやアメリカのMLBでもDHは当たり前。選手の体を守りつつ、打撃の迫力も増すのが魅力です。
投手の怪我リスクを減らし、チームの戦術を広げるための選択肢──と考えると、決して野球が壊れるわけではありません。
Q4. プロを目指す選手にとって、DH制って不利にならない?
A. 場合によっては逆に“有利”にもなります。
たとえば大谷翔平選手のように、投手と打者を両立する“二刀流”を目指すなら、DH制があることで
「投手を降板しても、打者として試合に残る」
ことができる=「大谷ルール」が使える環境になります。
また、DHを使わない選択もできるので、打撃に自信のある投手はそのままバッターとして出場可能です。
要は“起用の幅”が広がるってことなんですね。
Q5. セ・リーグとの違いは?高校でDHばかりだと困るのでは?
A. たしかにセ・リーグはDH制なしですが、将来的には変わる可能性も。
現時点でセ・リーグは9人制ですが、パ・リーグ、大学野球、社会人野球、そして今回の高校野球と、DHがスタンダードになりつつあるのは事実です。
この流れが続けば、セ・リーグもDH導入に向かうのでは?という声もあります。
なので、高校でDH経験があっても、そこまで不利になるとは限らないと考える人も多いです。
Q6. DH制って昔から高校野球では使われてなかったの?
A. 実は“非公式試合”ではすでに試されたことがあります。
たとえば、コロナ禍で中止となった2020年の夏の甲子園。その代替として開かれた「あの夏を取り戻せ大会」では、一部の試合でDH制が採用されていました。
さらに、OB戦で有名な「マスターズ甲子園」でもDHが使われています。
なので、「高校野球=絶対にDHなし」という時代は、すでに少しずつ変わり始めていたとも言えますね。
Q7. じゃあ、7回制との関係は?一緒に導入されるの?
A. 今回のDH制導入とは“別の議題”として扱われています。
7回制は現在も議論中で、全国のファンや学校へのアンケート調査が進められている段階です。
ただし、選手のプレー機会が減る7回制に対して、DH制は「一人でも多く試合に出られるようにするための仕組み」として、先に導入が決まった形です。
Q8. 今後の高校野球って、どうなっていくの?
A. 暑さ対策・ケガ対策・公平性の見直しなど、「選手第一」の改革が進むと見られています。
たとえば──
- 低反発バットへの切り替え
- タイブレーク導入
- ベンチ入り人数の増加
- 7回制やリプレイ検証の導入検討
など、高校野球は今まさに「変革の真っ只中」。DH制もそのひとつ。
今後どう進化していくのか、注目していきたいところですね。
記事の要点まとめ&一言総括
- 高校野球でDH制が来春(2026年春の)選抜大会から導入される方針
- 背景には選手の出場機会増加や怪我防止、7回制との兼ね合いも
- 導入は理事会で近日中に承認予定、使用は任意とされる見込み
- SNSでは「DH制は賛成」「7回制は反対」が主な論調
- 「大谷ルール」への対応や、プロとの接続性も議論の焦点に
DH制の導入は、確かに高校野球にとって大きな転換点です。
打撃に特化した選手にとっては大チャンス。一方で、「投手=打者」のスタイルを大切にする人からは戸惑いの声も。
でも、ひとつ言えるのは——
選手を守るため、そして可能性を広げるための一歩として前向きに受け止めたいということ。
これからの高校野球は、変わっていくのか、それとも変わらずに守っていくのか。
今まさに「未来への分かれ道」に立っているのかもしれませんね。



選手のケガを防ぎつつ、打撃に特化した子にも出場のチャンスが広がるのはすごく良いこと。
高校野球の未来を考えるなら、DH制の導入は個人的には“アリ”だと思います!
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