8月7日、阪神甲子園球場で行われた第107回全国高校野球選手権大会1回戦、広陵高校(広島)が旭川志峯高校(北北海道)に3-1で勝利しました。
しかし試合後の整列挨拶の際、一部の旭川志峯の選手が握手を交わさずベンチに戻った場面が中継され、SNS上で大きな議論に。
背景には、広陵高校野球部が過去に暴力事案で高野連から「厳重注意処分」を受けていた経緯があり、この握手拒否が“抗議”なのか、それとも単なる行き違いなのかで意見が割れています。
さらに、プロ野球で活躍し93歳の大御所・広岡達朗氏が「握手拒否はやってはならない行為」と激しく批判したことで、議論はさらにヒートアップ。
この記事では、この一連の騒動の詳細とネットの反応、そしてよくある疑問を独自に整理していきます。
試合後の握手拒否騒動と背景

- 試合の経緯
8月7日の第4試合、広陵が旭川志峯を3-1で下し1回戦突破。整列挨拶の後、通常は選手同士が握手で健闘を称え合う場面で、旭川志峯の一部選手(3人)が握手せずベンチへ戻った。 - 握手拒否の受け止め方
SNSでは「広陵の暴力問題に対する抗議では?」との見方が広がる一方、「単なる勘違い」や「悔しさからの行動」とする声も。旭川志峯の監督は「握手拒否の意図はなかった」と説明しています。 - 広陵高校の暴力事案
2025年1月、部員間の暴力行為が発覚し、日本高野連は広陵に「厳重注意処分」を下した。被害生徒は退部・転校。さらに別件の暴力疑惑も浮上し、第三者委員会が調査中。
しかし高野連は出場を認め、広陵も辞退せず大会に参加。これが一部で不公平感や批判を招いています。 - 広岡達朗氏の発言
「握手拒否はスポーツマンシップに反する」「大会が始まってから蒸し返すのはおかしい」とコメント。
一方で、この発言に対しては「昭和的感覚」「被害者への配慮が足りない」と反発の声も相次ぎました。
ネット上の主な反応
今回の「握手拒否」騒動は、背景に広陵高校の暴力事案があったこともあり、SNSやニュースコメント欄では大きく意見が割れました。
1. 握手拒否を支持する声
- 被害者の気持ちを考えれば当然
「被害者は転校まで追い込まれ、加害者は笑顔で甲子園。そんな状況で手を差し出す必要はない」 - 意思表示として評価
「勇気ある行動」「高校生なりの抗議だと思う」 - 過去の事例との比較
「暴力や不祥事で出場辞退した学校がある中、広陵が辞退しないのは不公平感がある」
2. 握手拒否を批判する声
- スポーツマンシップに反する
「グラウンド外の問題を試合に持ち込むべきではない」
「最後はお互いを称え合うべき」 - 真意が不明なのに決めつけは危険
「映像の切り取りだけで『拒否』と断定するのはおかしい」
「旭川志峯の監督も意図的な拒否は否定している」
3. 広岡達朗氏への反発
- 時代感覚が古い
「昭和の価値観」「被害者への配慮が足りない」 - 加害者寄りに見える発言
「加害者がかわいそうという発言は理解できない」 - 甲子園至上主義への批判
「甲子園の魔物にとらわれている」「今は令和、価値観は変わっている」
4. 冷静・中立的な意見
- 握手は義務ではない
「礼をしていれば形式的には問題なし」 - SNSの拡散の危うさ
「事実関係が不明なまま賛否が先行している」 - 本質は学校の対応の遅さ
「悪い情報は早く公表すべき。隠せば隠すほど不信感が募る」

握手拒否は確かに賛否あるけど、背景を知れば一概に否定できません。
ただ、真意を本人たちが語っていない以上、決めつけや過剰な叩きは避けたいですね。
よくある質問(Q&A)
Q1. 試合後の握手って必ずしないといけないの?
A. いいえ、握手はあくまで任意です。甲子園では整列して礼をすることが基本で、その後の握手やハグは選手同士の判断に委ねられています。今回は旭川志峯の監督も「握手拒否の意図はなかった」と話しており、ルール違反ではありません。
Q2. なぜ「握手拒否」が問題視されたの?
A. 広陵高校が今年1月に暴力事案で高野連から「厳重注意」を受けていた経緯があるため、「旭川志峯の行動は抗議だったのでは」とSNSで拡散されたからです。ただし、本当の理由は公表されていません。
Q3. 広陵高校の暴力事案ってどんな内容?
A. 部員4人が下級生に胸や頬を叩くなどの暴力を行い、被害者は退部・転校しました。さらに別件の疑惑も浮上し、現在は第三者委員会が調査中です。
Q4. それなのに広陵はなぜ出場できたの?
A. 高野連は「注意・厳重注意は原則非公表」で、処分内容に出場停止は含まれていませんでした。過去には同様の不祥事で辞退した学校もあり、不公平との声も上がっています。
Q5. 旭川志峯の選手は本当に抗議していたの?
A. 監督は「偶然握手しなかっただけ」と説明しています。ただ、映像の切り取りやSNSでの解釈により「抗議行動だ」という見方が広がりました。真相は本人たちにしかわかりません。
Q6. 広陵高校は今後、さらに重い処分を受ける可能性はあるの?
A. 現時点では高野連からの処分は「厳重注意」にとどまっていますが、別件の暴力疑惑について第三者委員会が調査中です。その結果次第では、追加の処分や大会出場に関する判断が改めて下される可能性もあります。
記事の要点まとめ
- 8月7日の広陵vs旭川志峯戦後、一部選手が握手せず退場し騒動に。
- 背景には広陵の暴力事案があり、SNSで抗議行動との見方が拡散。
- 広岡達朗氏が握手拒否を批判し、さらに議論が激化。
- 握手は義務ではなく、旭川志峯監督は意図的拒否を否定。
- ネットでは「被害者配慮か」「スポーツマンシップ欠如か」で真っ二つ。
この握手拒否騒動は、単なる試合後の行動が大きな社会的論争に発展した例です。
背景に過去の暴力事案があるため感情的な反応も多く、事実と憶測が入り混じった議論が続いています。
真意は本人たちにしかわかりませんが、スポーツマンシップと被害者への配慮、その両立の難しさが改めて浮き彫りになった出来事といえるでしょう。



今回の握手拒否騒動は、背景に広陵高校の暴力問題があるだけに感情的になりやすい話題ですが、真意は本人たちにしかわかりません。
スポーツマンシップの視点と被害者への配慮、その両方をどう両立させるかは簡単ではなく、SNSの切り取りや憶測だけで判断するのは危ういと感じます。
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